拙者の自由闊達な徒然風聞書(Blog)

趣味の鉄道旅行や食べ物、お城巡りや気づいたこと、ぼやきなど日々出来事等自由奔放な日記です。

【2023年北帰行5】北海道唯一の城下町・松前を歩く。

函館市から車で約2時間のところにある松前町。
北海道の最南端に位置し、津軽海峡の絶景に囲まれた町です。
かつては「松前藩」が治め、
町内には当時の城跡や寺町などもあります。
道内の唯一の城下町であった松前町には、
そこかしこに江戸時代の面影がみてとれます。
町内には松前藩時代から花守により
大切に育てられた桜の木が1万本以上あり、
春には満開の花を咲かせます。
250種類といわれるその桜は、
「早咲き」、「中咲き」、「遅咲き」があり、
4月中旬から5月下旬まで約1カ月にもわたって
私たちの目を楽しませてくれます。
町の中心部にある「松前公園」。
その中にあるのが松前藩が築いた「松前城」です。

正式名称は福山城といい、
安政元年に日本で最後に築城された和式の城です。
中世には現在の上ノ国町の夷王山(いおうざん)に
山城がありましたが津軽に近いという理由などから、
福山(現在の松前城)に移り、
1600(慶長5)年〜1606(慶長11)年にかけて
陣屋を築いたのが始まりです。
1854(安政元)年、ロシアの南進などもあって、
北方警備を目的に幕府の命により
松前藩12代藩主・松前崇広(まつまえたかひろ)が
近世的な城郭である松前城を完成させています。
設計は三大兵学者の一人といわれた
市川一学(いちかわいちがく)。
完成した新城は面積約7万7800平方メートルで、
本丸、二の丸、三の丸に楼櫓6、城門16、砲台7座を備えていました。

昭和24年には火事により本丸御門を残して焼失してしまいましたが、
その後復元工事が行われ、現在では当時の姿をよみがえらせています。
なお焼け残った本丸御門は、
昭和25年に国の重要文化財にも指定されました。

松前城を中心に、町内には約1万本の桜の木が植えられています。
松前の桜は本州から松前に渡ったものや、
この地で生まれた品種など約250種類があります。

松前城と桜見を堪能したあと、
次回は近くにある道の駅の中にある食堂で
松前の特産を使ったグルメを堪能します。

次回へ続く。