北海道の大学進学時、乗りたい列車があった。
「特急おおとり号」 網走~函館を1日1往復、
広大な大地を駆け抜けた。
元々は東京~名古屋間の特急として愛称が与えられたものだが、
東海道新幹線開業に伴い廃止となり、
1969年10月1日改正で北海道の気動車特急として愛称が転用。
当初は函館~網走間で運転されると共に、滝川駅で編成を分割し、
釧路駅にも直通することにより、
特急「おおぞら」の補完を兼ねていたが、
1年後の1970年10月1日改正では、
釧路駅発着は特急「おおぞら」に分離し、
「おおとり」は函館~網走間のみの運転となった。
この体制のままJR発足を迎えたが、
1988年3月13日改正で
青函トンネルが開業したことにより
特急の運転形態が大幅に改められ、
特急「おおとり」は現在、
函館~札幌を特急スーパー北斗号(札幌~函館)、
札幌~網走間を特急オホーツク号へと系統分離され、
特急おおとりという愛称が消滅。
その後もキハ183系によるリバイバル運転が何度か行われている。
特急おおとり号の跡を継いでいるかのように
特急大雪号(網走~旭川)、
特急カムイ号(旭川~札幌)、
上記列車たちにもバトンを渡したが、
廃止前にタイムスリップしてでも乗りたい。