拙者の自由闊達な徒然風聞書(Blog)

趣味の鉄道旅行や食べ物、お城巡りや気づいたこと、ぼやきなど日々出来事等自由奔放な日記です。

【'15夏山形_6】自転車で15万石の歴史散策2(笹野)

米沢駅前の駅レンタカー東日本で1日自転車を借りました。

(1日フルでレンタル料は1,000円)

実は昨日、レンタルサイクルのお話をしに行ったとき、

笹野が遠いという事と、笹野の民芸館へ行くなら

ここが良いと、教えて戴いた所がありました。

 

というわけで、米沢駅から自転車で米沢郊外にある笹野へ。

途中、郵便局で自宅へパンフレットなどを詰めた

レターパックを出して、上杉城跡苑を左に曲がって、

一直線の道路をひたすら自転車をこぎました。

朝の山形は湿気が少なくて涼しかったです。

 

米沢駅から自転車漕いで約40分位でレンタカー屋の

おじさんに教えてもらった目印、お鷹ぽっぽの目印が見えました。

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「お鷹ぽっぽ」とは、笹野一刀彫を代表する

山形県米沢市笹野地区に伝わる木彫玩具です。

お鷹ぽっぽの“ぽっぽ”とは、アイヌ語で“玩具”という意味。

米沢藩主上杉鷹山公が、農民の冬期の副業として

工芸品の製作を奨励したことにはじまり、

魔除けや“禄高を増す”縁起ものとして、

親しまれてきました。

ここを右に曲がって…笹野観音入り口が見えてきた。

 

その先に笹野一刀彫・鷹山が見えてきました。

ここでは、お鷹ぽっぽの絵付けを体験をしました。

 

笹野彫の材料は、土地の人々が、《アブランコ》と呼んでいる野生の《喬木》で、

これを十分乾燥させ、サルキリ・チジレという独特な刃物で削り、彫って、

簡単な彩色を施したものですが、

その野趣豊かで古拙な味は他の玩具類には

求め難い風格として親しまれてます。

絵付けは、なかなか難しんだけど、やっていると集中して

結構真剣に絵付けをしていて楽しかったですよ。

付けた絵が乾くまで、近くの笹野観音へ歩いてきました。

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昔、坂上田村麿呂が国家鎮護を願って観音菩薩を勧請し

旅の僧が霊木を刻み鎮守として村人に祀らしめ

背後の笹野山(斜平山・なでらやま)の中腹に観音堂

羽黒権現の社があったと伝えられています。

 

直江兼続が祈祷師の養蔵坊清順に庄内羽黒山より勧請

させたと伝える羽黒大権現を後神としてお祀りする。

 

以後、歴代藩主により五度の修理が行われる。

安永8年、上杉鷹山公が観音堂を再建される。

天保4年、観音堂炎上、秘仏を除いて焼失する。

天保14年、上杉13代の斉憲公が観音堂を再建、

藩内各宗の寺院によって七日間にわたって落慶法要が行われた。

藩主は月に三度、ご本尊の千手千眼観世音菩薩を祈願され、

また庶民に至るまで広く信仰されて、

当地随一の観音霊場となっています。

本山は総本山を奈良の長谷寺に、大本山を東京音羽護国寺に仰いで、

真言宗豊山派に所属して現在に至っています。

 

ここはとても静かで、蝉の鳴く声しか聞こえませんでした。

さて、先ほど絵付けしたお鷹ぽっぽの塗料が乾いて

お店の方が梱包して戴いたので、

お鷹ぽっぽ大型絵付け料1,000円支払って

自転車で米沢駅方面へ戻ります。

 

途中、春日山林泉寺を見て回り、次の目的地は

米沢藩上杉家のお殿様達が眠られている、

上杉家廟所へと向けて自転車をこぎます。

 

まだまだ続きます。