私が自分の心の軸となったり
支えになった作品の心に残っている
手塚治虫先生の不朽の名作
ブラックジャック
前回記事にしたら後輩達の
反応が良かったので、引き続き
印象深い話の中でいくつか
紹介していこうと思います。
ブラックジャックは医師免許は持ちたがらない
モグリの医師だが外科医としては
超一流の腕を持つ。
命を題材にしていて綺麗事を言わず
現実というものをハッキリ描写している
手塚先生の代表作のひとつである。
印象深い話はいっぱいあるけど
その中で「激流」
というお話を取り上げる。
【激流のあらすじ】
山奥のゴルフ場に往診した帰り、
ブラックジャックは増水した
川に足止めされてしまう。
渡し守の家には臨月の奥さんと
17人の子供たちがいた。
奥さんは自分が川を渡してやる、と言って、
ブラックジャックを渡し舟に乗せた。
そこへ鉄砲水が襲ってきた。
ブラックジャックと奥さんは
激流に押し流される。それに加えて、
奥さんの陣痛が始まった。
ブラックジャックはいかだの上で
帝王切開を行い,無事赤ん坊を取り出す。
いかだも流されてしまい,
岩の上で立ち往生となってしまう二人。
奥さんは赤ん坊をブラックジャックにわたし,
手術したばかりの体で泳いで
助けを求めにいってしまう。
しばらくして奥さんの死体が流れてきた,
といって救助が来たのだった。
育児放置虐待するのは
母親に在らず。
我が子の為に身を削りながら
我が子に与え続ける。
いざという時は命を賭ける。
それが母親の本当の姿。
生まれたばかりの我が子を守る為、
自ら激流に身を投じ、その結果、
下流に流れ着いた自身の遺体が
救助を呼ぶきっかけとなり、
我が子とブラックジャックを救う事になる。
この作品を通して思う事がある。
高校の同級生の女の子の話をする。
母親は子供を産んだものの
我が子を放置、あるいは虐待し、
愛情のカケラも感じず、
ましてや自分の身を削る事なく
我が子に何も与えない者を私は見てきた。
そういう親もどきから生まれてしまった
子供は今でいう愛着障害という
心の病になる事が多いんだけど。
そんな心の傷を負っていたのが
同級生の女の子だった。
経緯は省略するが、
本当に心が健全な状態というか、
元通りになるまで同じ同級生の
仲間とある僧侶の方と一緒に
長期フォローしていた。
心を元通りにするまでは
思い出すだけで汗をかく様な
壮絶な事がとっても多く、
ホント大変だったが、その女の子は
私の同級生で一緒にフォローしていた
幼馴染の男と結婚し、子供も3人に恵まれ、
頑張って独立して起業し、今では
同じ心の傷を持つ人の相談やフォローを
私たちも含めて手助けをしている。
ちなみにその娘は、結婚直前に
産んだだけの親もどきの奴とは
スッパリ縁を切ったけどね。
その時々に思い出すのがこの話。
上記赤字で書いた内容は、
私が長く同じ様な相談等を受けていて
思った事でしょうか。
続く