仙台からは新幹線ではなく、常磐線経由で
品川まで戻ります。。
仙台駅構内で自宅へのお土産をあれこれ買って
キャリーケースに詰めた後、えきねっとで予約した
特急ひたち14号の指定券と乗車券を
指定席券売機で受け取った後、仙台駅6番線へ向かいます。
常磐線は宮城・福島・茨城・千葉・東京に跨るJR路線で、
岩沼から日暮里まで距離は343.7kmと
JR東日本管内では長い路線となります。
その中で特急ひたちは上野~いわき・仙台がメインでしたが、
上野=東京間に新たな線路となる「上野東京ライン」が
開通後は品川まで延長運転されており、
その距離は373.9kmと昼間に走る
特急としては長い運航距離となっています。
太平洋沿岸を走る常磐線ですが、
2011年3月11日に発生した東北太平洋沖地震と
それに伴い発生した福島第一原発事故により大きな被害を受け、
2020年3月14日までの間不通区間が発生していました。
運転は再開されたものの新型コロナの感染症拡大による影響により、
なかなか乗車する機会はありませんでしたが、
やっと仙台から品川まで乗り通せることになりました。
私が乗る、仙台10:13始発の特急ひたち14号は、
相馬、原ノ町、浪江、双葉、大野、富岡、広野、
いわき、湯本、泉、勿来、高萩、日立、常陸多賀、
大甕、勝田、水戸、上野、東京と停車し、
終点・品川には14:51到着と所要時間4時間38分もかかり、
東北・仙台~東京を結ぶ特急列車として
なかなかの長距離特急となります。
昔(国鉄時代)、仙台を始発として上野まで結ぶ特急は
東北本線を走った特急ひばり号、
常磐線を走る特急ひたち号がありました。
現在も東北・仙台~東京を結ぶ特急列車として
この特急ひたち14号は長距離を走るので
停車駅の案内もなかなか多いものです。
停車駅を案内する様子を以下にTwitterで挙げています。
↓
仙台駅の6番線に向かうとすでに
特急ひたち14号、品川行きは入線していました。
E657系10両編成で運転されており、全車指定席となっています。
9両:普通車指定席、1両:グリーン車指定席となります。
今回私が予約したのは普通車指定席10号車10番D席の窓側です。
特急ひたち14号は、定刻通り仙台を10:13に出発。
ここから品川まで4時間38分の旅の始まりです。
私が乗車した10号車のお客さんは数人程度でした。
仙台を出ると早速自動放送と車掌さんによる
車内放送がスタートしました。
以下の動画に挙げましたが、冒頭部分がとれておらず
自動放送も途中からとなっています。
特急ひたち14号仙台から車掌案内放送
仙台から岩沼までは東北本線を走り、岩沼から常磐線に入り、
岩沼を過ぎると阿武隈川を渡ります。
亘理を通過して田園地帯をきれいな高架橋の上を進みます。
高架線になった理由として東北太平洋沖地震の影響により、
内陸側に移設された線路であることを後で知りました。
線路を移設するほどの影響のあったことを考えると、
東日本大震災の大きさを10年近くたっても改めて感じます。
特急ひたち14号は、最初の停車駅で
中村氏6万石の城下町だった相馬に到着。
列車は相馬を出発すると、もとより、
内陸部を進むところでありますが、
福島第一原発の影響を受けた地域の通過でもあり、
原ノ町、富岡と進むと沿線には新しい建物が多く、
やはり津波の影響が大きいと感じました。
原ノ町、浪江、双葉、大野と停車し、
列車は富岡に到着。
富岡駅に放射線量を図り数値を表示するものが
改札口近くにあるのを見て、驚きました。
また富岡駅の海側は、まだまだ工事中で
大小様々な重機で整地しており、
10年近く経過しているのに、まだまだ
進行形である光景を見ると心が痛みます。
列車は次に広野に停車し、次はいわきに停まります。
この辺でもうお昼の時間。
ここで仙台駅名物の駅弁でお昼を取ります。
仙台は牛タン、牡蠣、ずんだ餅だけにあらず。
㈱こばやしの、宮城県産銀鮭のはらこめし
これは仙台駅の駅弁屋さんで店員さんに勧められたものです。
鮭の身を煮込み、その煮込んだ煮汁でご飯を炊き、
そのご飯の上に煮込んだ宮城県産銀鮭の身と
三陸産いくらをのせた宮城の郷土料理です。
・はらこめし(味付けご飯、鮭煮、いくら醤油漬け)
・しそ巻き
・万来漬け
(お米は宮城県産環境保全米ひとめぼれ使用)
凄く美味しかったです。また買いたい逸品です。
昼食も終わり、特急ひたち14号は
いわきに定刻通り12:16に到着しました。
ここまでは旅の前半戦、後半のいわきからは
列車はかなりスピードを出して品川へ向かいます。
次回・後編へ続く。。